ブログ

難敵ハダニをしっかり殺虫 イチゴ炭酸ガス処理開始 

イチゴ栽培において、葉に小さな虫が大量に発生し、葉の色が悪くなり、やがてクモの巣のような糸が張ることがあります。これは、ナミハダニやカンザワハダニといった害虫によるもので、こうなった葉はやがて枯れてしまい、収穫にも大きく影響します。
ハダニに対しては、多くの種類の殺虫剤が販売されていますが、殺虫剤に強いハダニが生き残り、その残ったハダニが増えることで、殺虫剤が効かなくなるという現象がみられ、防除が難しくなっています。
JA粕屋いちご部会は8月23日より、株冷入庫前のイチゴ苗に対しハダニ駆除に効果的な炭酸ガス処理を実施しています。炭酸ガスを高濃度に高めた空間に苗を置き、苗に付着しているダニの卵や成虫を、窒息させ、アルミ蒸着シートで外気と熱を遮断し、24時間処理することによりハダニ類を防除します。気体を用いる殺虫システムなので、葉裏までムラなく浸透でき、圃場にダニを持ち込まないことでダニの防除回数を「半分以下」に消滅できます。

TOP